「ダッシュボードを作ったのに、誰も見ていない」——これは中小企業でとてもよく起きます。原因の多くは、KPI(指標)を載せすぎて「結局どこを見ればいいのか分からない」状態になっていることです。本記事では、中小企業が最初に載せるべき4種類のKPIと、使われるダッシュボードにするための3つのコツを図解で解説します。
目次
ダッシュボードが「使われなくなる」よくある失敗
高機能なツールを入れても、次のような状態だと使われなくなります。
①KPIを20個以上載せてしまう
あれもこれもと詰め込むと、どこに注目すべきか分からず、見る気が失せます。まずは絞ることが最優先です。
あれもこれもと詰め込むと、どこに注目すべきか分からず、見る気が失せます。まずは絞ることが最優先です。
②指標の定義が人によって違う
「売上」が税抜か税込か、いつ時点か、部署でバラバラだと数字を信じられません。定義の統一が前提です。
「売上」が税抜か税込か、いつ時点か、部署でバラバラだと数字を信じられません。定義の統一が前提です。
③更新が手作業で止まる
毎回手で集計していると更新が滞り、古い数字のまま放置されます。更新の自動化・省力化が続けるカギです。
毎回手で集計していると更新が滞り、古い数字のまま放置されます。更新の自動化・省力化が続けるカギです。
最初に載せるべき4種のKPI
中小企業がまず押さえたいKPIは、性質の違う4種類に整理できます。それぞれから1〜2個ずつ選ぶと、バランスよく5〜7個にまとまります。
結果指標(遅行指標):売上高・粗利率・営業利益率
過去の活動の成果を示す、もっとも基本の数字です。ただし結果指標だけを見ても「もう終わったこと」なので、打ち手には結びつきにくい点に注意します。
先行指標:新規顧客数・受注/見積件数
将来の売上を先読みするための数字です。ここが落ちていれば、数ヶ月後の売上減が予測できます。結果指標より早く手を打てるのが強みです。
安全指標:現預金残高・資金繰り
黒字でも資金が尽きれば事業は続きません。手元資金の推移を常に見えるようにし、リスクを早期に検知します。
効率指標:従業員一人あたり売上・粗利
人が増えても効率が落ちていないかを見る数字です。生産性の変化に気づく指標として、中小企業でも重要です。
使われるダッシュボードにする3つのコツ
①指標の定義を全社で統一する
「売上」「顧客」の定義を先にそろえます。定義がぶれると数字が信用されず、見られなくなります。
「売上」「顧客」の定義を先にそろえます。定義がぶれると数字が信用されず、見られなくなります。
②更新を自動化・省力化する
手集計をやめ、会計ソフトや販売管理からデータを自動で取り込む設計にします。更新が続くことが最重要です。
手集計をやめ、会計ソフトや販売管理からデータを自動で取り込む設計にします。更新が続くことが最重要です。
③週次で「見る場」を作る
ダッシュボードは作って終わりではありません。週1回、数字を見て打ち手を話す場を設けると、はじめて経営に活きます。
ダッシュボードは作って終わりではありません。週1回、数字を見て打ち手を話す場を設けると、はじめて経営に活きます。
よくある質問
- Q. まずはExcelでも作れますか?
- A. 作れます。専用のBIツールがなくても、Excelやスプレッドシートで主要KPIをグラフ化するところから十分始められます。
- Q. KPIはいくつが適切ですか?
- A. 最初は5〜7個が目安です。多すぎると焦点がぼやけます。各カテゴリから1〜2個ずつ選ぶとバランスがとれます。
- Q. どのデータから手をつければよいですか?
- A. すでに手元にある会計データ(売上・粗利・現預金)から始めるのが現実的です。慣れてから先行・効率指標を足していきます。
まとめ:数を絞り、性質の違うKPIをそろえる
使われるダッシュボードの条件は、KPIを5〜7個に絞り、結果・先行・安全・効率という性質の違う指標をそろえ、定義を統一して更新を自動化することです。まずは手元の会計データから小さく始め、週次で見る場を作りましょう。
WakaLaboでは、KPIの選定から指標の定義づくり、データの自動集計、ダッシュボード設計までを伴走しています。「何を見ればよいか分からない」段階でもご相談いただけます。
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執筆・監修:WakaLabo株式会社
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